瑞穂町(東京都)の耕心館でレコード鑑賞会を開催しました。寒かったせいでしょうか、お客様が少々でしたが、ヴィヴァルディにしてもモーツアルトにしても、とても良い音で聴くことができました。耕心館の二階の大広間は、西側が大きなガラス張りになっていて、秋の景色が眺められる中で、ゆったりと音楽を聴くことができる環境が素晴らしい会場です。最良の会場で、最良のオーディオ装置でレコードを聴くと、信じられない程、繊細な音楽を感じることができるのです。こうやって、ウイーンフィルハーモニーの演奏を聞いていると、オーケストラの印象も、想像しているものと違うことがわかります。もっと人間的で推進力があって情熱的な音楽を押し出してくる楽団なのだなあ、と気づく時が多々ありました。リズム感のすばらしさ、音楽の抑揚(ためると排出する)の柔軟性みたいなものが、歌ごころ、演歌のこぶしのようなものが備わっているから、ウイーンフィルなのだなあ、と聞きほれて感じたことでありました。(音楽のリズムに乗せられて体が動き出す、燃えるクラシック音楽の熱い体験、これは、一種のダンス音楽です)